甲状腺乳頭癌の記録

甲状腺乳頭癌と診断されました。誰かの役に立てるようブログを始めました。

2017/07/18 手術日

今は手術後3日目の夜です。

やっと余裕が出てきたので術後のこと書いていきます。


手術日


前日夜9時から絶食です。

当日は朝から手術中のリンパ液の漏れを確認しやすくするため高脂肪の飲み物を飲まされました。めちゃくちゃまずい。本当にまずいしカロリーがめちゃ高い苦しさしかないドリンク。

その後10時からは絶飲。家族が集まり始めてしゃべっているうちに手術時間になり高圧のストッキングを履いて家族と看護師さんと歩いて手術室に行きました。

そこでみんなとバイバイして、中に入って名前や手術箇所の確認をしてネットキャップ被って待機。

周りには看護師さんや麻酔科医の方々が居ました。

自分で手術台に上がり服を脱がせてもらってタオル一枚に。

マスク付けられて、点滴を針を刺された時点で徐々に緊張と恐怖のピークになりました。

不安すぎて泣いていたので看護師の方がずっと手を握ってくれました。

先生が現れて手術始めますからね☺️って言われて、まずぼーっとする薬が入りますよ〜深呼吸してね〜と言われ本当にぼんやりして来ました。

手を握ってくれてる看護師さんにぼーっとして来ました。と言ってからもう術後まで記憶はないです。


その後は声をかけられまず苦しさを感じました。目を開けて呼吸器を入れられてる状態で自発呼吸出来てから呼吸器を器官から抜きます。器官に異物が入った状態でもなんとか呼吸ができました。縮んだ肺を大きくする感覚がわかりました。

呼吸器をいれると喉や口腔内が傷付き痰がでるので吸入してもらいましたがそれがめちゃくちゃ苦しい。げほげほ嗚咽しちゃってそこで何度か嘔吐しました。水分しか出ないんですけどね。

麻酔科医さんはやっぱり女性は当日も朝から絶飲した方がいいよね〜と話してるのが聞こえました。

女性ホルモンに反応して吐き気が強くなるらしいので若い女性は辛いみたいです。

手術台からベッドに乗せてもらいベッドのまま病室に戻ってきました。

とにかく暑い。部屋はかなりクーラー効いてる個室なんですが暑い。看護師の友達に暑い時用にタオルケット持ってった方がいいよ!と言われて持ってきてたんですが本当に持ってきておいてよかった…

そして気持ち悪い。手術は18時くらいには終わったと思うんですが、そこから6時間は嘔吐が止まらず、そのあとは寝返りを打てない体制で全身が痛く、本当に地獄でした。

こんなに辛いと思わなくて本当に死ぬんじゃないかと思った…

3時間ごとに看護師さんが血圧や体温を測りにきて様子をみてくれます。優しくて良かったです。当然ほとんど眠れず、胃液も出ないのにげーげーやってました。


次の日まで水も飲めず、尿管入れた状態で足は高圧のストッキングにエアでマッサージしてくれる装置を付けられて点滴も2種類、首からは血液や滲出液を排出するためのドレーンがでてる状態です。ストレスマックス。

とにかく足のエアマッサージの装置が気持ち悪くて取れませんか?と聞いたら歩くまではダメとのことで…取れたのは次の日の昼以降かな?辛かった。



2017/07/17 入院1日目


2時くらいに病棟へ行き入院しました。

大部屋の予定だったんですがちょうど個室が空きましたので個室になりました!

結構広いし収納も多いし冷蔵庫も2つあってすごくいい〜

空調も自由にできるし。

本当に良かったです😂


手首に識別票みたいなの付けてもらって、病衣に着替え(レンタルしました)しばらくして先生から手術の説明を受けました。

よくよく聞いたら甲状腺のしこりは私の場合左葉の真ん中寄りにあるので、摘出は左葉と中央部で残るのは右葉3分の1だけみたいですね。中央部はあんまりホルモン出す機能強くないらしいですが。

あとは気管と内頚動脈付近のリンパ節も摘出しますがリンパ節とはリンパ管の太くなっている部分のことを言うのでリンパ管ごと周りの脂肪と一緒に摘出無するらしいです。(病理検査で転移していなかったかも検査してもらえるらしい)

リンパ節とリンパ管の違いがよくわかんなかったので説明してもらえて良かった。

術後のむくみは両側摘出しちゃうと酷いらしいんですが、片側なら多少で済むと思うとのことでした。一時的なものだそうです。

その後傷が治ってからはリンパ液は他のリンパ管(左右反対側や後ろ側)を経由するので、特に問題ないそうです。


あと術後は体内で滲出液や血液が出てくるので傷口にドレーン(チューブみたいなの)が7,8センチ差し込まれ、外のバッグに排出できるように4・5日首から管が出てる状態になるそうです。首からそのバッグをいれる袋みたいなのを下げるそうです。気絶しそう。


後遺症として残るのが首のしびれや飲み込む際の違和感だそうです。

手術するため皮膚と他の組織を剥がすときに細かい神経を傷つけるらしいです。これだけは慣れていくしかないそう。しょうがないね。

あとカルシウムの調節機能がある副甲状腺は左右2つずつあるんですが片側は絶対残り、1つは多分摘出することになる、もう1つは手術して見ないとわからないそうです。

声帯の神経である反回神経は手術の影響で嗄声になったりするらしいですが、これも一時的なもので心配ないそうです。

術後は甲状腺ホルモンの値とカルシウムの値を検査していくみたいです。


看護師さんが言うには若い方は夜眠れない人が多いのでだめそうなら眠剤飲みましょうって言ってくれました。

あまり眠らず手術をすると手術中は全身麻酔で意識無くなりますがそのあと3時間ごとに血圧や体温を測ったりしなきゃいけなくなるので眠れないそうです。

オールみたいになっちゃうヵラ😂✋って言われました。

担当の看護師さんサバサバギャル感あって優しいしとても良い😂

担当の看護師さんがいない間はしっとりした優しい看護師さんが担当です。どちらの方も年が近いので話しやすい☺️


あと麻酔科医の先生が若い人は全身麻酔後の吐き気が出にくいと言ってたんですが、看護師さんは若い人の方が出やすいって言ってました…

看護師さんはずっと患者さんの様子見てくれてるから実際はそうなんだろうね〜

気持ち悪いのやだなあ〜

まあでもやって見ないとわからないね。


今日は夜9時から絶食です。

明日の朝も絶食してリンパ液の漏液がわかりやすくなるようにまずい飲み物をたくさん飲まされるそうです。切ない。

多分高脂肪の飲み物なんだろうね。

ご飯は思ってたより不味くなかったかな?ゆかり持参しました。

集中しないと副菜系は全部同じ味に感じる。(超集中すると味付けは微妙に違う)

特におひたし2つと春雨サラダはめっちゃ難しかったです。

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普通のご飯は2日後までないかな?術後はしばらくおかゆです。

明日は頑張ります。

2017/07/14 入院前最後の外来


入院前最後の外来の日、口腔外科の診察と麻酔科医さんとオペ看さんの面談と病棟オリエンテーションでした。


麻酔中は喉の奥まで呼吸器を挿管して強制的に呼吸させるので誤嚥性肺炎防ぐために口腔内清掃するみたいです。

現役ではありませんが歯科衛生士の資格持ってるんで歯石もほとんどなく軽く歯面清掃したくらいで終わりました。

歯石たくさん付いてる人は大変そう。

学生時代に実習でお世話になった先生に診察してもらえて、励ましてもらえました。変わらず優しくて面白い素敵な先生😌


麻酔科医の先生には不安だった術後の吐き気について聞きましたが、高齢の方と若い方はなりにくく、痩せてる人より太ってる人の方が吐き気がひどいとのことで、大丈夫かなあ…って感じです。なるべく吐き気の出ないような組み合わせの薬でやってくれるそうです。

呼吸器の挿管のせいで喉の痛みやたんがでることがあるらしくて苦しかったらやだな〜

とにかく全身麻酔が怖いです。寝てる間に終わっちゃうのはいいけどそのあとが大変だもんねえ


病棟オリエンテーションも受けて来ました。

入院する病室や設備がどんなものか見させてもらったり病棟の看護師の方との面談とか。

個室希望していたんですが空きが出ず6人部屋になりそう…しかも狭いし高齢の方が多いみたいなんで暑さが心配です。

途中で個室が空けば入れるみたい。


当日は夫、両親、義母、義妹が来てくれるみたいです。

スッピン、手術着、髪にカバー、血栓防止用の着圧白ストッキングというヤバイ姿をみんなに見られるかと思うとすごいあれだな…歩いて手術室行くし…

手術は4時間〜5時間の予定で、麻酔が冷めるまでも少しかかる予定。昼過ぎから手術ですが覚醒するのは6時とか7時かも。

手術は喉を切開して甲状腺の左葉とリンパ節を切除しますが、周りの筋肉や器官をかき分けて行うので首の普段触らない部分がやっぱ痛いみたいですね…

あとそれより痛いのが首と肩らしいです。

手術中の体制は頭を下げて首を伸ばしたような変な体制で長い時間いるので肩こってガチガチになっちゃうらしいです。

首縫合してあるからストレッチも微妙だし、10日くらいは痛いらしい…つら…


次行くのは入院日です。

入院の準備は多分もう整ってるかな〜忘れ物しないように持って行きます😌👌

2017/6/30

転移がないか、全身麻酔に耐えられるかの検査の日。

CT検査、血液検査、尿検査、肺機能検査、心臓検査をしました。

CTは予約ありで時間が決まっていますが血液検査が結果が出るのに1時間かかるので効率的に回るために血液検査→CTまで時間空いたのでその他の検査→CT→診察の流れで回りました。

CTは造影剤を点滴で入れながらの検査になるので当日は絶食でとのこと。

造影剤は発熱・吐き気・嘔吐なのどの副作用があって苦手な人は辛いかも。

点滴の針刺されて段々熱くなってきたな…これが副作用…と思ってたら、「じゃ今度は造影剤入れていきますからね〜体熱くなってきますから〜」って言われた。

入ってなかったんかい😂

1日微熱状態でしたが吐き気はなかったです。


診察では転移の有無を聞きました。 転移なしでした!本当に良かった〜〜!

肺に転移してたら入院長引きそうだったから…

リンパにも転移は無さそうだけど、やっぱり予防的に取っちゃうみたいです。取るとどんな影響があるんですか?と聞いたら術後顔がむくむって言われました。もうカッサとかでマッサージしてもリンパ流せなくなるんだね…

入院の説明を受けて入院に必要な書類を頂いて帰ってきました。

転移してなかったのが嬉しかったので夫と田舎ゆえ公開が遅れていた「お嬢さん」を見にいきました。めっちゃ良かったです。更に田舎の映画館まで見に行ったので貸切でした。


7月中旬入院予定なのでちょいちょい入院に必要なもの集めていきます。肌着にブラトップで行こうと思ったら前開きじゃなきゃいけないみたいで…あと吸い飲みとか。赤ちゃんのストローマグでもいいみたいなんで色々探さなきゃ。

精神的にはめっちゃ余裕出てきました。

2017/6/12 連絡 , 2017/6/16 診察

2017/6/12

手術はこちらでしますのでよろしくお願いしますと連絡。次の診察の日程が決まる。そこで手術の日程も決まるそう。


産婦人科に行ってピルをもらう。20歳から月経困難症で服用している。

一応癌のことを伝えるとそうなの…と深刻そうに私を見てました。

診察室から出る時に先生から「頑張ってね。」と言わました。こんなに気持ちのこもった頑張ってねをもらうなんて癌という事実はすごいんだなあと思いました。

後で確認したら入院している間もピルは飲んでて大丈夫だそうですので飲み続けます。


2017/6/16

診察日。

心配した両親と仕事を休んだ夫と大人数で診察に。

改めて病状の説明と手術の日程が決まりました。

入院は7月の中旬。

手術の説明があり、腫瘍は2.5センチ×1.5センチ甲状腺の左葉にあるので真ん中から左葉とリンパ節を予防的に摘出するとのことでした。

右葉はエコーで見た感じ大丈夫そうなのでとのことでした。

手術前の検査日が決まりその日にCTを撮って肺に転移がないか見たり全身麻酔に耐えられるか等の検査をするそうです。

2017/6/9告知②

その後すぐ夫と合流し結果を話しました。予後が良好という点と手術すればだいたいは治るよという点を伝えたらそうか…と心配そうでしたが落ち着いて聞いていました。

夜になって母にも結果を伝えました。癌の性質と心配ないことを伝えました。母と夫と相談してやはり私の自宅近くの病院で手術することに。

次の日の朝、母から心配するLINEが来ていてやっと実感が湧いて来ました。

ここから1週間がとても辛かったです。

10年生存率が8割とか9割とか言われてるけどそれ以外の人は死んだの?とか転移は少ないっていうけど転移してたらどうなるの?とか。

頭痛と吐き気とめまいが強くなり食欲もなくなって衰弱していきました。家に引きこもりスーパーに行くだけでフラフラになるような体調でした。

急に泣き出したり、感情がセーブできませんでした。私がほとんどの人は大丈夫のほとんどからこぼれているのではないかと思ったら眠れなくなりました。

2017/6/9 告知①

2017/6/9

細胞診の検査結果を聞ける日。

診察室に入るといつもは先生1人ですが、後ろにバインダーを持った看護師さんが座っていました。

細胞診5つのクラスの説明の後にさきさんはクラスⅤで悪性の癌でした。この段階では経過観察は行わず手術という形になります。癌の種類は乳頭癌というものです。進行が遅く予後も良好で転移も少ない癌です。

最初はへ〜〜そうなんだあ〜〜とよく解ってなかったんですが先生と看護師さんの表情があまりに深刻で、私のことを心配してくれてると感じるほどだったので段々と自覚でてきて少し泣きました。

手術の日程を立てようとしたんですが、告知の衝撃で判断が付かず、手術は実家の方の病院かこちらでお願いするか迷っていると伝えると旦那さんやご両親とよく相談して来てくださいね。決まったら連絡いただければ予定を立てますからと言ってくれました。


診察室を出てもあまり実感が湧かず、どうしよう…とただ座っていました。

しばらくして先ほど同席していた看護師さんが来てお話いいですか?と。

看護師さんは癌相談室の看護師さんだったようで、癌患者からの様々な相談やメンタルのサポートを担当する方でした。だから告知から同席してたんだ〜と納得。

入院のことや全身麻酔のことなど質問をいくつかしましたがあんまり覚えていません。